~ 旅立ちの春に思う ~
ここ最近は、ことのほか暖気の影響を受け、季節はずれの暖かい気候となり、日増しに春の訪れを感じる季節となりました。
我々の暮らしや社会活動に様々な制約をもたらしてきたコロナ禍も昨年5月に感染症法上の位置づけが「5類」に移行されてから1年近くが経過し、ここに来てコロナ禍前の「日常」に戻りつつあることを実感する中、今年も本園の「児」の入所施設である「あすなろ」から5名の子ども達が巣立ち、新しい生活の一歩を踏み出していきます。
子ども達はこれまでの学校や本園での生活から地域での生活へと変わり、また初めて職業生活へと足を踏み出すわけですが、この間「実習」体験を重ねてきたとは言え、そこはやはり、不安な気持ちを抱えての旅立ちになるのではないかと察しております。
こうした知的障害のある方の「はたらく」環境としては、いわゆる一般的な就職と同じように働くこと、職業訓練を経て働くこと、あるいは就労継続や生活介護のように個別のサポートを受けながら作業することなど、いろんなパターンがあります。特に最近は障害者に係る法定雇用率の引き上げ等により企業で働く方も増えています。
今次の障害者総合支援法の一部改正や障害サービス報酬の改定においても、障害者の就労に向けた個別の状態確認と提案を行う「就労選択支援」が新設されるなど、企業等への就職を後押しする方向が強化されており、こうした動きが障害を有する方々の成人期のより安定した職業生活・地域生活の確立につながることを願って止まないところです。
今、ここに、本園から新しい一歩を踏み出す子ども達のこれからの健やかな生活を祈りながらその門出を心から祝したいと思います。
社会福祉法人 長崎慈光園 理事長 立石 一弘
氏名 | 役員の資格 | |
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理事 | 立石 一弘 | 学識経験者 |
髙嶋 勝 | 福祉関係者 | |
吉村 浩一 | 学識経験者 | |
森 節子 | 法人内施設長 | |
村田 榮 | 福祉関係者 | |
渡㑹 祐二 | 学識経験者 | |
岬 常春 | 福祉関係者 | |
評議員 | 古賀 義 | 学識経験者 |
安部 恵美子 | 学識経験者 | |
山口 博昭 | 東彼商工会会長 | |
鴨川 文雄 | 元民生委員 | |
森 孝子 | 婦人会長 | |
入江 初代 | 民生委員 | |
坂口 美佐子 | 民生委員 | |
竹下 修治 | 学識経験者 | |
監事 | 松下 清 | 学識経験者 |
辻脇 孝 | 学識経験者 |