社会福祉法人は社会福祉法に基づく公益法人であり、制度に定められた利用者の利益を守る民間社会福祉事業の担い手として、国民の福祉の増進に果たしてきた実績は高く評価されています。これは、社会福祉法人が公の補完代替を行うだけでなく、先駆的、開拓的さらには公共性を保持してきたことに対する社会的信頼であり、公益性のある事業を自ら開拓して展開するところに社会福祉法人の使命です。
人々の生活が豊かになり、福祉制度の充実、介護保険制度の進展した今日であっても地域には既存制度では対応できない方、外形的判断要因では捉えられない生計困難者等、また「心身の障がい、不安」「社会的孤立」といった、精神的要支援者等さまざまな重複、複合化した生活課題を抱える方、つまり援護を必要としている方々が地域に存在しています。
このような要支援者に対して、社会福祉法人が地域貢献として相談活動を活発化して、心理的不安の軽減を図ることや利用可能な制度へつなぐなど、さらに経済的困窮がサービス利用の阻害になっている方に対して、必要に応じて経済的援助を行うことを目的に本事業を実施しています。